Nocturne 4話

  今夜も、僕はノクトに会いに行く予定だ。

  彼と過ごせると思うと、昼間から上機嫌に過ごせる。夜が待ち遠しい。

「……あ、そうだ。何かプレゼントをしよう」

  誰かにプレゼントをするなんて初めてだ。思い立ったが吉日と、僕は宝物庫に忍び込む。

 

  此処にあるのは全て、顔も覚えてない両親の物。つまり今は僕の物、だから誰が何を言おうと自由にしていいんだ。

「うーん」

  置いてあるのは、用途の分からない物や、武器に鎧……ノクトには合わない。

「もっと、アクセサリーとかさ」

  ふと、視界の端で何かが光った。

「……うん、これがいい!」

  ノクトの瞳に似た、蒼い石。

「きっと喜ぶよね、僕があげるんだもの」

  その為に両親が置いてくれたに違いない。

 

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