The dawn 第8話

 

「ふざけんなっ!」

  ダンテは憤っていた。原因は、神団から届いた書状と斥候の報告――今いる街に、神団の軍隊が向かって来ている事だ。その数、約5万。
  そして、敬虔な信徒であるシャルトの破門――シャルトの実家は代々、神団で高い地位に着いている。それを自分の代で破門されるという事は、先祖に対しても申し訳が立たないだろう。

「……やはり、私だけでも神団に」

「ユリシア」

  聖女の言葉を、シャルトが遮った。

「父や祖父……そして暁の光に恥じる事は何もない、破門を言い渡されたとて我は構わぬ」

  シャルトは誇り高く優しい真の信徒であり、陰謀に屈したりはしない。

「きゅー、いってはならぬのだぁ!」

  シャルトの頭の上にいたナリィは、ユリシアの膝に跳んでしがみついた。

「俺だって今更神団なんざ怖くねぇ。リーシャをあんな場所に戻して溜まるか」

「私も、駆けつけた時から覚悟は出来ています」

「でも街は巻き込みたくないからな、早めに外に陣取っておこうぜ」

「そうだね、シオネリーゼは地図を持っ来てエクセル達を呼んでおいで」

「はい」

  仲間の心は、既に一つだった。

 

「姉様……ダンテ達に出逢えて、此処に来て、本当に良かったよ」

「私も、そう思います……きっと、メル姉様も」

  姉妹は軍議を始める仲間達を、暖かい気持ちで見つめていた。

 

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